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2008年12月7日 - 2008年12月13日の1件の記事

2008年12月12日 (金)

その後のH8/3069Fとアプリケーション

MESともう少しつきあう(12/8/08)
 このブログのタイトルは「がた老AVR研究所」で、余りH8ばかりやっていると看板と中身が違うと言われそうだが、今暫くお付き合い願いたい。というのも、2本前の記事で、MESに必要なコマンドが少ないと文句を言っていたが、訂正をする必要が出てきたのである。

 参考書を見ると該当するシステムコールはあるのだが、コマンドとしてはないことを、shellのソースを見て確認し、そう書いた。しかし、その後ウェブを見ていたら、ここのページで、文句を言っていた機能のコマンドが解説されているのを発見した。

 あわてて、MESを立ち上げ、コマンドを入れてみた。情報どおり、ちゃんと実装されていた(2.3r12)。実装されていたのは、作動中のプロセスの表示(ps)と、プロセスの消去(kill)、それとファイルのコピー(copy)である。私の見たshellのソースはかなり古いバージョンだったようだ。この3つのコマンドがあれば、大分助かる。前の記事の訂正をしてお詫びを申し上げる。

 それと、ウェブサイトでMMCが動かないH8用の最新バージョンMES(V2.3r18)でも、モジュール形式にしてmmc.exeだけを古いのにしたらMMCが使えたという情報を見つけた。早速、このサイトから古いmmc.exeを頂き、カーネルを作り直したら見事にMMCが動いた。ifconfigや、mountコマンドをautoexec.batに書き込んで、電源を入れたら自動的にネットワークやSDカードが動くようにする。これでウェブサーバー関係の開発がすぐ出来る環境が整った。Modulemes

 勢いに乗って、これもウェブで見つけた、telnetサーバーを入れてみたが、これは残念ながら、送信はするが、パケットの受信でハングアップした。このソフトのソースコードがあれば恰好の研究材料になるのだがバイナリだけでは何ともしがたい。MES2.3r6用なのでr17では動かないようだ。MESは現在、最新バージョンが2.5になっており、情報がもう少しあれば、かなり遊べると思うのだが、いかんせんH8用の2.3のソースの提供がないもので手探り状態である。

 しかし、H8にはDACがついている。2つもある。ただし、それぞれが8ビットなのでオーディオには機能不足と考えていた。しかし、昨日テニスをやった帰りの渋滞のバスの中で突然ひらめいた。一方のDACの出力をオペアンプか何かで加算してやれば、8ビットづつ重ねて16ビットのPCMのオーディオ信号をデコードできるのではないか。このアプリケーションならアナログの勉強にもなるし、H8の活用にもなる。

 H8のデータシートを見ると、DA変換は最大10μsで出来るようなので、44khzのCDレベルのデジタルオーディオのデコード(22.4μsサンプリング)なら余裕である。ステレオにするのは難しい。時間的にはぎりぎり入りそうだが、8bitDACひとつで16bitデコードする方法が考え出せない。アナログ値をホールドする回路があれば出来そうなのだ。MCUのクロックは25Mhz。16ビットのデジタル値で判断するロジックを組んでも時間的には数百ステップの余裕がある。

 外付けのオーディオ用のDACチップを買ってくれば何でもない話だが、それは動いて当たり前の世界で、動きました。音が出ましたというだけのことである。こういう手持ちのリソースで何とか実現しようと工夫するところが一番楽しい。アマチュアの醍醐味のひとつである。色々調べ始めている。

わくわくさせるアプリケーションはないか(12/12/08)
 話はAVRにもどる。サイトを巡っていると色々なニュースにぶつかる。最近、AVRも人気が出てきたようで、一年前と比べると沢山のページが検索でヒットする。愛好者が増えているようだ。同好の士としては喜ばしい限りだが、先だってPICのマイクロチップ社がTOBをかけてAVRの製造元、Atmel社の買収を目論んでいるというニュースが流れて先行きに暗雲が垂れ込めてきた。もともと、PICはインテルで、AVRはモトローラだというキャッチフレーズが気に入ってAVRにのめりこんだのだが、友人に言わせると「敗者につくと損」なのだそうである。

 まあ仕事で使うのならともかく、趣味の世界である。そのときは、「いや私は判官びいきだから」と笑っていたが、それでもひいきにしている会社がライバルに買われるのは愉快ではない。少し心配していたが、最新ニュースによるとAtmelが拒否してこの話はそのままになっているらしい。

 それはともかく、アセンブラーでガリガリ、プログラムを書いているのではないので、日常的にはAVRの優位性を感じることはない。でも、AVRの素直なアーキテクチャー、開発環境のローコスト性、技術重視で商売気(げ)の希薄なところ(まあ、これが不振の大元だろう)などが気に入っている。何しろ秋月電子では、Tiny2313が¥100で買えるのである。Tinyから、Megaへのスケーラビリティも悪くない。

 海外では日本より人気が高いそうである。これもウェブで見ただけだが、安いAVRチップだけで、USBインターフェースを実現したり(HIDASPで話題になっている。オリジナルはここ)、AVGAと言って、チップひとつで、アナログRGBの出力までやってしまうゲーム(すんさんのページが詳しい。オリジナルはここ)など、面白そうな話題にはこと書かない。どうも目移りがしてなかなか次のプロジェクトが決まりそうにない。Avga

 実用的な用途としては、今、考えているのが、AC電力センサー(正確には電流)ロガーのリモート化である。最近、話題になっているXbeeを使ってみたい。センサーを置く予定の場所は、家の台所の裏の分電盤である。無線LANも興味があるが、ちょっとおおげさ過ぎるし、イーサネットは結構消費電流が大きいので省電力化できない。ただ、このXbeeは市場に殆ど機器が出回っておらず、価格もそこそこする。しかも能力的に、家屋の階を隔てて通信が可能かを調べる必要がある(木造なら問題ないようだが)。ウェブで見る限りではその実例を見つけることが出来ない。まだまだ相当下調べが必要なようである。Pict0828

 それにしても、ウェブはありがたい。「部品のついている基板を見ているだけでワクワクする」というキャッチコピーを獣医さんのページで見つけ、私と全く同じなのですっかり嬉しくなった。自分は工学部出身だが、どうみても頭は文系である。しかし、少年のときから、蒸気機関車のクランクシャフト、時計の精密な歯車、低空旋回する単座飛行機、細かい部品の乗った配線基板、オートバイの空冷エンジンのフィンなどは、見ているだけで頭の中がクラクラしてくる。この気持ちは今も基本的には変わらない。そうなのだ。男の中には、こういうものにしびれる人間が一定の割合で存在することを今さらながら確認した。

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