« 電子工作は復活できるか。行き当たりばったりの工作 | トップページ | 行き当たりばったりの電子工作(2) »

2016年10月20日 (木)

ESP8266とスマホでクローラーの無線操縦をためす

 メインPCの電源故障でWindows10をこわしてしまい、再構築したのだが有力なアプリが全滅してしまった。電子工作どころではない。ブログを書き込むだけの最小限のソフトを再インストールして、前回の記事は何とかアップしたが、その後も悪戦苦闘が続いた。

ロジックアナライザーのドライバーが入らない(9/15/2016)
 この間やっとWindows7からWindows10に切り替えた直後にこの事件である。ワードやエクセルは幸いインストールCDが手元にあったので簡単に戻り、ブログの記事のアップや会社の決算などは無事終わったが、電子工作の開発環境のアプリなどは、ショートカットが残っているだけで本体は殆ど影も形もない無残なありさまだ。

 アプリを使う機会のたび、少しづつ修復作業を続けた。大方のソフトは生き返ってきたが、この前も、てこずったZEROPLUSのロジアナLAP-C16128がうまく入らない。みんなWin10で苦労しているようだ。

 それでも最近は販売元が、win10をサポートする最新版を出しているので大丈夫だという情報を見つけた。しかし何度やっても、その公式インストーラーは変なエラーメッセージではねられる。例のエラーメッセージを直接Googleに喰わせる方式で探索すると、ウェブからは解決法が沢山でてきた。しかしどれを試してもうまくいかない。 Ws000008 何か汎用的な相性問題のようで、特定(ZEROPLUS)のアプリのウェブの記事は少ない。いくつかあるZEROPLUSの記事はみんなWin8時代のものばかりである。最初にWin10に入れる時も苦労している。このときは、何回か失敗したあと、いつのまにか動いた。どうも悪い予感がする。

悪戦苦闘。遂にLAP-C16128のドライバーインストール成功(9/20/2016)
 この1週間、喉に小骨が刺さったように気になっていた、ドライバーのインストールが、どういうはずみかうまく入った。何が原因だったのかはわからない。色々な方法を試すうち、偶然のようにうまく動いた。どうにも気分が悪い。

 製造元のWin10で動くというインストーラーでエラーが出る。このインストーラーはドライバーとアプリケーションを別々にインストールするようになっている。まずドライバーをインストールすると、途中で以下のメッセージが出てインストールが中断される。Win10のディバイスマネージャーのZEROPLUSのアイコンの下のLAP-Cドライバーには故障のマーク(!)がついたままだ。

 アプリケーションは最初の1回はなぜか問題なく入ったが、環境を元にもどすため、一度アンインストールして再度入れようとしたらその後は全く入らなくなった。エラーメッセージは、ドライバーもアプリも同じで以下のようなものである。
  1608: Unable to create InstallDriver instance.
  Return code -2147221021

このエラーメッセージを直接、Googleに放り込んで見ると、海外を含めてさまざまな解決法が出てくる。インストール時の共通のエラーのようで、沢山のソフトでの発生事例が報告されているようだ。どうしてこういうこと起きるのかという説明が不足しているので手探りである。

原因が何かがわからない。何かの拍子にwindowsのインストーラー関係のリンクがおかしくなるのだそうだ。こちらはWindows10を再インストールしているので、このあたりは大いに可能性がある。

 いくつかのサイトをまわるうち、以下の方法(Idriver.exeを独自に実行してから、インストーラーを動かす)をやると、少なくとも上記エラーは出ないで先に進むことがわかった。しかし、ドライバーは正常にインストールされない。

c:\Program Files\Common Files\InstallShield\Driver\1150\Intel 32>idriver

 レジストリーを綺麗にするユーティリティ(CCleaner)を見つけたので、これで不審なレジストリーを消去するが変わらない。仕事場のノートPCで試しにインストールしたら、何の問題もなくドライバーが入った。やはり、この自宅のPCの固有の問題であることは明らかだ。

 自宅にもどり再度挑戦する。こういうのは気になったら止められない性分である。CCleanerのメニューの中に、レジストリーだけでなく不要なプログラムを消す機能がある。これを見ていると、消したはずのLAP-Cのドライバーが存在していた。これは怪しい。とりあえず、それを消した。

 これが良かったのかもしれない。インストーラー始動前に、必ずこれ(Idriver.exeの実行)をやるようにし、さらに管理者権限で必ず、setup.exeを始動するようにした。何度目かのトライで何と、インストーラーが順調に動き、ディバイスマネージャーのアイコンから!マークが消えた!

 LAP-Cが問題なく動いた。ふー、やれやれ。決め手がなんであったのか確証がないのが心残りだが、とにかくこれで他のことに移れる。それにしてもOSの変更は大型機の時代からユーザーにとっては実に厄介なイベントである。

 昔は、性能が良くて安価な新しいハード機器を動かすために、渋々替えてきた(これはメーカーの戦略)。バージョンアップはそれなりにユーザーに利益をもたらしたのだが、今や、バージョンアップは、ユーザーにとって何の役にも立たない作業になり果てている。ベンダー、メーカーの都合に付き合わされるのは、もうそろそろ止めて貰いたい。

今度はAtmelStudioが入らない。これは少し静観(9/24/2016)

 次のAVRの開発環境、AtmelStudioは、結局、諦めた。これがなければAVRを動かせないわけではない。あの愚鈍な象のように重いVisual Studioは正直言って、あまり愉快な環境ではない。

 当研究所は、AtmelStudioで使っているのはエディターとビルドだけで、書き込みは、ChaNさん謹製の超軽いAVRSPである。コマンドプロンプトに一旦入れておけば、コマンドのリピートキー一発で何度でもビルドを繰り返せる。

 それでも一応は入れておこうと、最新版のAtmelStudioをダウンロードし、インストールを始めた。延々とVisualStudioをインストールし始める。そのうちインストーラーがハングアップしたようで、一時間近くほっておいても終わらなくなった。リソースマネージャーで見ると、どこかでループしていることは明らかだ。

 サイトの情報にも、いくつかハングアップの事例が報告されている。抜本的な解決策は見つかっていないようだ。まあ、AtmelStudioは必須の環境ではない。なければAVRtool Chainをインストールして裸でmakeしてもかまわない。これは少し静観することにする。

 そのうちWindows10に入っている無料のゲームソフトが思いのほか面白く、PCを立ち上げても、それに時間をとられて、まともなことをやる気力が盛り上がらなくなった。ゲームにはまって気が付いたら深夜という繰り返しの毎日で、電子工作そのものの動きが停滞してしまった。

久しぶりに秋葉原に行きモータードライバーなどを調達(9/30/2016)
 それでも、Win10のインストール騒ぎの最中、実は少しづつ続けていたハード工作がある。8月に面白がって買ったアームクローラーの工作である。モータードライバーをMP4212で作っていた。ブレッドボードでのテストでは問題なく動いた。

 クローラーにESP8266基板と、MP4212を2つ載せたモータドライバー基板を2階建てで取り付けるつもりで準備を進める。ブレッドボードから汎用基板に部品を移して配線する。久しぶりのはんだ付けを楽しむ。

Pa207520 クローラーについているモーター程度(マブチのFA-130)でMP4212を使うのは少し勿体ないが、以前、1Aまで流せるというBD6211というモータードライバーをこのモーターに使っておかしくしてしまったことがある。モーターが止まるほどの過負荷をかけると、こんな小さいモーターでも1A以上が流れこわれてしまったらしい。用心に越したことはない。

 このサイトの情報を参考に、最終的には、ESP8266とスマホでラジコン化するのが当面の目的だ。片側のMP4212の実装が済んだので、実際にモーターの電源を利用してHブリッジの動作を確認する。電源は、ニッケル水素電池2つか、800mAhのリチウム電池である。

 ところがMP4212のモータードライバーの動きがどうもおかしい。4Vのリチウム電池では何か瞬間的に貫通電流が流れるらしく、瞬断してうまく回らない(動くときもある)。回路的に悪いのか。あのフォトカプラーを直接論理回路化した回路が悪いのか。

 FETの動作原理を復習する。どうも、直接、ロジックだけであのHブリッジを動かすのは無理な感じがしてきた。あのままでは、FETのゲートに電荷が溜り誤動作するような。要するに単なるスイッチではドライブが出来ない感じがする。

 念のため、オリジナルが正しく動くどうか、フォトカプラー(TLP250)を試してみたくなった。久しぶりに秋葉原の秋月にでかける。行ったついでに、1.4Aまで動くというデュアルモータードライバーモジュールDRV8835(¥300)を買った。これはひとつで2つのモーターを動かせる。さっきのフォトカプラーの回路ならフォトカプラーだけで4つ(¥150X4=¥600)もいるところでこちらは断然お得だ。

 しかし、MP4212のモータードライバーの片側も実装し、電源の接続ピンを新しくしたら、Hブリッジは全くトラブルなく快調に動いた。MP4212モータードライバーの不可思議な動きは、どうもピンヘッダーの接触不良の疑いが濃厚だ。今、別個にテストしているが何の問題もない。

ESP8266の復習を始める。フラッシュファイルシステムも戻った(10/4/2016)    
 ESP8266をおさらいする。まずは、棚からとりだしたESP8266モジュールの埃をはらい、動作の確認をする。これまでやった実験(フラッシュファイルシステム、RTC、ATコマンドファームの書き戻しなど)を次々に追試した。

 フラッシュファイルシステムが動かなかったが、これはATコマンドモードに戻したとき、ファイル本体とディレクトリのリンクが切れてしまうらしく、フラッシュファイルをもう一度書き込んだらOKになった。こうしたリハビリでESP8266周りの視界が広がり、最終目的(スマホでラジコン)開発の体制が整ってきた。Dsc00584 最終目的は、ESP8266はソフトAPモードにして、peer to peerでスマホとつなぎ、ラジコン化することだ。このウェブ記事のソースをそのまま借用することにしている。このスケッチのスマホのボタンで、クローラーの前後進、左右移動が、ボタンのタップで出来るはずだ。

 まずは、ATコマンドでソフトAPモードにする。これは問題ない。簡単にスマホにサイト名が出た。勢いに乗って参考サイトのコマンドを入れて、スマホと接続。ESP8266のコンソールから接続を知らせるメッセージが出た。しかし、このあとのHTMLシーケンスはないので何もできない。これはここまで。

ESP8266とスマホでクローラーの無線操縦ができた(10/13/2016)
 人様のソフトをそっくりいただいて、ESP8266をAPモードにし、スマホとpeer to peerで結んだリモコンで、めでたく、このあいだ作ったアームクローラーが動いた。スマホのタップによる動作指示は、やはり少し遅れるので本格的な操縦というより「動きます」というのを確認できる程度と考えて良い。スマホのタッチスクリーンの操作をこれからマスターしていかないと実用にはならない。Dsc00588

 電源は、モーターをニッケル水素の乾電池2つ(2.8V)、ESP8266の方はリチウム電池(3.7V)に独立させた。ESP8266基板に、低ドロップレギュレーター(AMS1117)を実装して3.3Vにしている。

 このニッケル水素乾電池のフォルダーをシャーシーに固定するのにえらい時間がかかった。始めはフォルダーをかっこ良くはめ込み止めにしようと、アクリル曲げ機まで動員して、アクリル加工をしようと試みたのだが、意外に難しく(薄いアクリル板は曲げるとそこが極度に弱くなる)、バッテリーフォルダーの素材が瞬間接着剤を受け付けないタイプ(ポリスチロールか)で接着はあきらめた。Dsc00590

 かわりにリアフェンダー(アームクローラーは角度をつけて動くので)に、アクリル小片でバッテリーフォルダーをはさみ、ねじ止めした方法が、簡略だがとても具合よくバッテリーを固定することが出来た。始めから奇をてらわずこうしておけば良かったのだ。

 今回もソフトウエアはAruduinoのスケッチをそっくり拝借したので、全く経験値は上がらなかった。まあ、一旦決めたこと「ESP8266とスマホでラジコン」という命題を何とか挫折なく最後までやりとげたことが救いといえば救いだ。

 次のテーマが問題だ。折角買ったDRV8835はまだ動かせていない。いまだに、あの「ときめき」が電子工作では復活していない。当研究所の活動にはまだまだ暗雲が垂れ込めている。

また新東名を走ってきた(10/16/2016)
 ここで電子工作以外の話題をひとつご報告。車で関西に法事と墓参りのため、帰省した。3年近く前、亡くなった長姉の見舞いに来て以来の長距離ドライブである。例の新東名(第二東名から名を替えたらしい)は以前に比べると車の量が増えたが相変わらず快適だ。Dsc00632

 しかし、トンネルなどの一部は十分な3車線の広さがあるのに、速度超過を心配したのか、路側帯を広くしてわざと2車線にしている。確かに次元を超えたスピードが出るので何とか速度を落とさせようという魂胆なのだろうが、せっかくの機能を台無しにする、いかにも日本の行政らしい「余計なお世話」である。

Dsc00648 お墓は大阪(豊中)にあるが、法事は京都で行われた。いつも、京都では錦市場でおみやげを買って帰るだけだが、今回は珍しく市内の行事を調べて銀閣寺で特別公開があるというので、何十年ぶりかに東山の銀閣(慈照寺)に足を延ばした。

 特別公開は、足利義政の持仏堂で書院造りの原点といわれる東求堂(とうぐどう)の内部と与謝蕪村などの襖絵である。「写真はとるな。角のある持ち物をふりまわすな。壁にもたれるな」とやけにうるさい。まあ、国宝なのだから仕方あるまい。

Dsc00643

 ちょうど雨上がりで、庭園の緑がとても美しかった。義政は西の苔寺(西芳寺)を愛していたらしく、豊富に苔が各所に使われて庭を引き立てている。有名な砂の山や、砂の海原は江戸時代の考案らしく、義政本人の趣向には見えない。

 錦市場で、いつもの、三木鶏卵の卵焼き、打田の漬物、丹波の栗などをしこたま買い込んで、機嫌よく、秋の京都をあとにした。それにしても外国人の数はすさまじい。初日のホテル(ノク京都)は外資系もあるが、90%は外国人で、日本人の数に入れていた隣の夫婦連れは、近くを通ったら日本語を喋っていなかった。

Dsc00641 前回と違い、帰りの東名は幸い大きな渋滞にもあわず(海老名で30分くらいの事故渋滞だけ)、5時間余りで東京に戻ってきた。昔、正月一日に、がらがらの東名をしゃかりきに飛ばした私のコースレコード5時間ちょうどに迫る記録だ(もっともそのときの距離は506キロ、今は480キロ)。

|

« 電子工作は復活できるか。行き当たりばったりの工作 | トップページ | 行き当たりばったりの電子工作(2) »

esp8266」カテゴリの記事

電子工作」カテゴリの記事

コメント

ばんとさん、いつもコメントありがとうございます。
AtmelStudioですが、昨日(10/22)、再度インストールしたらあっけなく、
成功しました。狐につままれた感じです。どうもインストーラーが、
バグ含みだったみたいですね(ビルド番号が1006ではNG。現在の1188ではOK)。

投稿: がた老 | 2016年10月24日 (月) 00時20分

毎度です。ばんとです。

AtmelStudio件ですが…
Windows 10のメジャーアップデートした後に、
AtmelStudioも最新版にしようと再イントールを試みた
ところ、インストールに失敗するようになりました。
解決できないので、バージョンを落としたAtmelStudio6.2
がインストールできたので胡麻化してます。

arm対応とか複雑になったAtmelStudioよりは、Ubuntuの
環境下でのgcc + Eclipse(AVRプラグイン入り)の方が
よほど使い勝手がよいです。

それと技適マークのないNodeMCU V2(ESP8266)という
電源も通信ポートも載っているお手軽ボードを入手し
てしまいました。
ブレッドボードで実験しようかと思っているのですが、
開始する時期は不明です。(´・ω・`)

投稿: ばんと | 2016年10月23日 (日) 08時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1089557/68042337

この記事へのトラックバック一覧です: ESP8266とスマホでクローラーの無線操縦をためす:

« 電子工作は復活できるか。行き当たりばったりの工作 | トップページ | 行き当たりばったりの電子工作(2) »