« 2016年7月17日 - 2016年7月23日 | トップページ | 2016年10月16日 - 2016年10月22日 »

2016年9月11日 - 2016年9月17日の1件の記事

2016年9月11日 (日)

電子工作は復活できるか。行き当たりばったりの工作

 また更新が遅れている。とうとう8月は記事を一本も出せなかった。このブログの大きなテーマである電子工作をろくにやっていないので書くことがない。当然と言えば当然なのだが、電子工作を始めてもう10年近く、ブログも8年を経過し、このブログは自分の備忘録として欠かせない存在になっている(物忘れがひどいのでこれが頼り)。

 大げさに言えばこれが人生の一部になってしまったような感じで、何か書いていかないと、自らの存在を否定してしまうような恐怖感を覚えるほどだ。ということで、読者の方には甚だ申し訳ないが、今回も脈絡のない行き当たりばったりの電子工作の記事を読んでいただくことになる。申し訳ない。

赤外線学習リモコンはとりあえず撤退。復旧作業に入る(8/1/2016)
 Windows10のインストールにかまっていたら、あっというまに8月になっていた。前回はやっとのことでブログ記事を上げたが、電子工作の部分は極くわずかで、大部分は、同窓会と病気とPCの話ばかりである。工作机のブレッドボード上の学習赤外線リモコンの配線は、ロジアナのプローブで山盛りのように盛り上がったままである。

 とにかく、先に進む意欲が生まれない。迷路に入ってしまったこともある。テスト対象にしている赤外線リモコンボリューム(自作)の方が頻々と暴走を繰り返すので、本題の学習リモコンのトラブル解明が進まないのだ。

 ロジアナで見る限り、ちょっと見たところでは、正しいビット配列を指定の時間間隔で出しているように見える(リーダービットなど)。しかし受け側の赤外線リモコンボリュームは全く反応しない。手持ちの市販リモコン送信機では苦も無く反応するのに、どうにも気分が悪い。

Ws000006 このリモコンボリュームは、Tiny2313を使っているので、SRAMが128バイトしかない。必要なデータを表示しようと思うと、すぐスタックがオーバフローし、リセットされてしまう。こいつのデバッグをしていると何かとても無駄なことをやっているような気がして気分が盛り上がらない。

 別のテストベンチを作るか、記録するデータを長さのデータではなく、一度デコードする方式に換えれば、先に進むのだろうが、これらを変えるのは、すべてかなりの手間(恐らく今のTiny861では無理)になるので、さらにやる気が起こらない。

 暫く放(ほう)ってあったが、このまま立ち枯れ状態になっているのも始末が悪い。とにかく、このテーマからは撤退することにした。ロジアナのプローブを片付けて机を整理する。テストのため、いじっておかしくなった(時々止まる)リモコン電子ボリュームの復帰から始める。

Dsc00525

 現在この電子ボリュームは使っていないとはいえ、元通りにはしておきたい。ソースに入れたテストステートメントをすべて抜き出して再コンパイルする。暴走はしなくなった。しかしこのボリュームの売りである電源を切る前のボリュームの位置を再現しなくなった。

 このしかけは、リセットICを使って、電源が切れる寸前に制御信号を入れ、EEPROMにその時の音量レベルを記録することで実現している。ソースコードを調べているうちに、リセットICの制御ピンとUART受信ピンが被っていることを発見した。テストのためのUART受信を生かしたままになっていた。

 やれやれ年は取るものではない。これまでのソースやブログの記事に明記していなかったので、このことをすっかり忘れていた。UART受信を無効にし、これで電子ボリュームは完全復活した。組み立てなおして所定のオーディオラックの位置に戻す。

アームクローラーの玩具を買ってみる(8/10/2016)
 simさんのブログに載っていた、キャタピラーが2重になった不整地走行可能なアームクローラーの玩具が急に欲しくなり、いつのまにかアマゾンの購入サイトでボタンを押してしまっていた。

 何かの当てがあるわけでもない。どれくらいの不整地まで踏破できるのか試してみたくなったような気がするが、これは衝動買いを正当化する言い訳で、要するに気分が乗っただけである。電子工作も本来はこういう「ときめき」から始めるべきで、無理にやるのは無駄が多い。自戒である。

 キットは、単に直進するだけの機能で価格は¥2000しない。しかし¥2000以下だと送料がかかる。良くしたもので、2モーターのリモコン対応の部品をつけると送料無料の金額になるセット販売の案内がある。躊躇なくこちらを選ぶ。昔はこういうのに抵抗があったが、今は全くない。

Dsc00569 到着したタミヤのプラモデル風のクローラーの組み立てに熱中する。作りながら、これをこれまでのリモコン用の機器をどう組み合わせるかあれこれ考える。もうXbeeは良いだろう。ESP8266かIntel Edisonか、それともRaspberry Pi(以下、Raspi)か。

 いずれにしても手を動かしていると、スランプを忘れる。2モーターのモーターアセンブリーも一緒に組み立てる。組み立てたあと、シャフトが違うことに気が付き、もういちどギヤボックスの組み立てをやりなおし。説明書が微妙に不親切だ。

 モーターの配線に2か月振りにハンダごてに火を入れ、雑音抑止のコンデンサーとリードをハンダ付けする。モーターを回してみる。問題なく両方動いた。とりあえずこれでメカの部分は完成である。

IGZOの液晶パネルを買ってしまう(8/18/2016)
  そのうち、オリンピックが始まった。予想外の選手がメダルを獲ったりして、日本が盛り上がっている。いつものようにメディアが金属回収業者のように「メダル、メダル」と叫び、例年このプレッシャーに負ける選手が続出するのだが、今年は続々と表彰台にあがる日本人選手の笑顔が何度も画面に映る。

 吉田沙保里の4連覇は実現しなかった。五輪主将はメダルをとれないというジンクスがあるらしい。しかし銀メダルなら大威張りではないか。若手が台頭してきたのだから先輩は喜ぶべきで、表彰式まで泣きじゃくるのは少々大人げない感じがした(主将なんだから)。

 クローラーの組み立ては終わったが、これをリモコンにするための実装の良いアイデアが浮かばずそのままになっている。そのうち、ウェブをみているうち別のものに関心が移ってしまった。

Dsc00553_2 これもどなたかのブログで、Raspiの液晶パネルの話が出て、以前から気になっていたのだが、急に再燃して欲しくなってしまった。夏休みで10日近く休んでいた事務所に出た帰り、久しぶり(2か月以上)に、秋葉原を訪れる。秋月電子はいつものようにごったがえしていた。

 この盛況を見る限り、電子工作が下火になった感じはしない。Raspi用の液晶パネルは前と同じ、店の前の平積みのカウンターに無造作に積み上げられていた。ついでに500万画素もある専用カメラなども購入。珍しく2万円近い出費である。

IGZOパネルは最初は気難しかった(8/20/2016)
 秋月には、2種類のRaspi用のパネルが売り出されている。ひとつは、純正のタッチパネルがつき、専用のインターフェースにつける、800x480のもの、もうひとつは、SHARP製の、何と1920x1200のパネル。どちらも7インチだが、SHARPのIGZOパネルは、HDMIインターフェースである。Dsc00551

 値段はどちらも1万円を超すが、どちらにするか迷うところだ。結局、汎用性、性能対価格比の優るIGZOを買うことにした。7インチで1920ドットである。フレキケーブルが微妙だというので、専用のスタンドも一緒に購入した(¥2000)。

 帰宅して、液晶パネルを取り出す。まず驚くのがその薄さである。スタンドのアクリル板の保護シートを、傷をつけないよう慎重にはがし、パネルを挟み込む。2枚ある基板を付属の取り付けポストを使って背面のアクリル板に固定する。

Dsc00552_2  ここまでは、それほど難しい作業ではないが、一番難儀したのが、薄紙のように薄いFP(フレキ)ケーブルの接続である。不安定な状態でパネルを持ち、基板側のソケットにケーブルを接続しなければならない。

 特に電源側は、4ピンしかなく、髪のように細い。ブログにも、この4ピンFPケーブルがコネクターに刺さらず泣いたという話が紹介されている(ハッチの上がる方向が逆)。こちらも何回か予行演習をしたあと何とかつながった。

P9057517 しかし、基板とFPケーブルの周りは裸で、このままでは何かの拍子に、ものが当たって、ケーブルが切れる心配が十分ある。色々考えた挙句、コネクター周りにプラスチックのガードを2面つけた。それにしてもこの細かさは尋常ではない。

config.txtはRaspiのBIOSだった(8/21/2016)
 久しぶりにRaspi3に火を入れる。順調にシステムは立ち上がったが、液晶は真っ暗のままだ。電源はシステムが立ち上がる前に入れておかないといけないとか、画面が出ているときに不意に電源を切ると液晶ピクセルが壊れるとか脅されている。えらく気難しい。

 何度か説明書を読み込み、指定通りのconfig.txtをtelnetを使って作ったが、画面は出てこない。config.txtを戻して、これまでのPCのHDMIケーブルを差し替えると、問題なくRaspiのデスクトップが出るので、犯人はこのconfig.txtの設定か、液晶パネルそのものである。

 心配なので、FPケーブルのコネクターの差し込みをやりなおす。念のため、実体顕微鏡を持ち出して、コネクター周りを視認する。大丈夫なようだ。とするとconfig.txtの設定誤りということになる。

 調べてみると、config.txtとは、RaspiのBIOSにあたる部分で、ハードに密着しており、少しでも違うとおかしくなることは十分考えられる。試しに、このパネル用のconfig.txtで立ち上げると既存のPCディスプレイでも真っ暗になる。

 もういちど説明書の、config.txtの記述と、実際のコーディングとの違いを調べ始めた。その結果、2か所も間違っていた。最初の、hdmi_pixel_freq_limit=200000000の0がひとつ多すぎるところと、frame_buffer_height=1200をmaxと同じ1920にしてしまっていた。Dsc00558

 これらを直して、祈る気持ちで再度、raspiの電源を入れる。おーし、液晶パネルのバックライトが明るく点灯し、画面右上隅にアイコンが現れた。とみるまに立ち上げのメッセージが矢のように流れ始める。間もなく、順調にデスクトップが現れた。いやあ小さい、しかし実に鮮明な画像だ。

いやあそれにしても小さい。すごい(8/23/2016)

 IGZOの7インチデイスプレイがやっとのことで動いた。嬉しくて記念撮影をする。HDMIケーブルが大きすぎてパネルが動く。もっと細いケーブルを買ってこなくては。マウスポインターは糸くずのように微小で、文字は殆ど読むことが出来ない。残念ながら画像や動画ビュワー以外の実用性には欠けるようだ。Dsc00555

 アマゾンでHDMIのスリムケーブルを入手した。届いたケーブルを見て吃驚(びっくり)する。こんな細いので大丈夫? 無事つながることを確認した。面白いので以前使っていたケーブルと比較写真。これまでのケーブルではケーブルを動かすと本体が動いた。

 デスクトップ画面の実用化のため、画面拡大の方法を模索する。調べた結果、Ubuntuにkmagという画面拡大のアプリがあり、これが一番使いやすそうである。しかし、raspiのOSは同じdebian系統だが、ubuntuではない。ウェブを調べたが、確証はとれない。

Dsc00566  だめもとで、試しにraspiで apt-get install kmagをやってみたら、感心にもインストールを始めた。無事、エラーもなくインストールされたので、勢いでkmagをターミナル端末から直接入力した。なんと、無事にubuntuのkmagがraspberryPiでも動いた。

 今のところ、kmagを立ち上げるところだけが細かいが、そのあとはそう苦労せずにターミナルからのコマンド投入が行えるようになった。少しは実用に近づいたかもしれない。

MP4212の回路に大きな誤解があった。モータードライバーを作る(8/15/2016)
 ウェブで刺激されて買った、キャタピラーが2重になって荒れ地を走行できるクローラーの玩具の話に戻る。モーターが動くところまでで止まってて、次はこれを何でドライブするかである。モータードライバーは、MP4212にしようと思っている。

 世間には数限りないモータードライバーが売られているが、へそ曲がりの所長としては、出来合いのモータードライバーを使うのには抵抗がある。どうせなら、裸に近い形から作りたい。といっても「へたれ」なので、単体のFETやパワーTRから組みこむのは疲れる。

 そこで、MP4212だ。このFETモジュールICはとうに生産停止になっているが、まだ在庫があるようで、入手性はそう悪くない(千石やサトー電気で買える¥300程度)。モーターの正逆転回路、HブリッジをひとつのICで実現できるようコンプリメンタリーなFET(N-MOSとP-MOS)が2つづつ入っている。

 このFETモジュールは、以前、自作サーボモーターの時使って、回路図まで公開している。しかし、今度のクローラーで調べているうち、もっと安全で簡便な回路があることがわかった。前の回路は、間違っているわけではないが、使い方によっては、ICを燃やす危険がある。

 前の回路は、正転と逆転のそれぞれの制御信号があるが、これを両方Highにすれば、貫通電流が流れる危険があるのだ。ソフトでそうならない保証はない。今度見つけた回路は、正転、逆転の2つの制御信号が同時にHighになっても、モーター部が短絡するだけで(ブレーキがかかる)、電源側は短絡しない。しかも前は必要だったドライバーのトランジスターが不要である。

 この回路図をみつけたので、急に自分も作りたくなった。オリジナルは、ドライバーにフォトカプラーを使っているが、同じVccを使うならこれもいらない。ブレッドボードで手早く作り、動くことを確認した。

リアルタイマークロック(DS3231)の月差は1秒以下(8/27/2016)
 クローラー工作の続きで、ESP8266のPWDでモーターを動かそうと、棚に放置していたESP8266を引っ張り出した。このブレッドボードには、I2C機器のテストに使ったRTC(DS3231)が付けたままになっている。Dsc003860002 ヘルスチェックのつもりで通電し、今年の4月1日に接続したままの時計の計測をしてみた。このRTCは以前のブログ記事に、月差が2秒以内と紹介した記憶がある。

 今測れば、4か月、149日間の誤差を測ることになる。シリアルポートを生かし、時計の表示を見る。いやあ、これは驚いた、遅れが3秒以内だ。30.4日を1ヵ月として、3X30.4/149 は、月差で0.61秒である。置いてあったところが地下室で温度の変化が少ない所とはいえ、信じられない精度だ。

いやあひどい目にあった。PC突然死亡。結局、電源不良だった(9/8/2016)
 メインのPCが急に動かなくなって、この4日間、これにかかりきりだった。おかげで遅れたブログのアップがさらに遅れて気の抜けたビールのようになってしまった。

 事件は、突然に起きた。いつものようにPCの起動ボタンを押したが、反応がない。電源コンセントがはずれているのかと確かめたが、何も変わっていない。起動ボタンを押して電源ランプが一瞬点くが、すぐに消えてしまうことがわかった。CPUのファンさえ回らない。

 思い当たることは何もない。突然、メインのPCが動かなくなってしばし呆然となる。あちこちいじっているうち、BIOSの画面までは出るようになった。どうもACプラグの差し込みがゆるかったかのような感じである。しかし、Windowsの立ち上げが始まると必ず途中で電源が切れる。

一旦切れたあとは、リセットボタンも、起動ボタンの押下の反応もなくなるので、最初はてっきりマザーボードが、ご臨終になったものだと考えた(これが重大な誤りだったことはあとでわかったのだが、この時点ではマザーだとばかり思っていた)。

 マザーのトラブルは交換するしかない。あわてて、サブのノートPCを使ってウェブで、ASUSの同じ機種のマザーを探す。5年以上も前のマシンなので、もうCPUのチップセットLG755の新品は売っていない。中古のこのマザーの後継機種らしいものを見つけて注文した。

 3日で届いた。いや助かった。すぐ組み立てにとりかかる。久しぶりの自作パソコンの工作である。いくつか切り傷を作りながら(安物のケースは特に危険)、これまでのマザーを取り外し、届いたマザーに組み替える。最初、メモリーだけ積み替えて苦笑い。CPUを忘れていた。

 さあ、組みあがった。電源を入れる。何と、何と、前と同じ症状で、電源が途中で切れた。うはあ、これは大変だ。これはマザーではなく、電源不良の可能性が高い。リセットボタンが効かなかったのでマザーとばかり思っていたが、ウェブによるとこれは電源不良の特徴なのだそうだ。

 時間が惜しいので、直接、秋葉に買いに行くことにした。車を飛ばし、近くのコインパークに車を止め、パソコンショップをはしごする。いわゆるDOS/V通りは、以前と様変わりしてパソコンショップはもう数えるほどしかなかった。

 昔懐かしいTwoTopがまだやっていたので、ここで適当なATX電源(玄人志向の500W)を買い込んで自宅へトンボ帰りする。電源の交換は、マザーほど大変ではない。組み替えて、本当に祈る気持ちで起動ボタンを押す。おお、動いた。OSの立ち上げまで行った。

 しかし、立ち上げの途中で突然電源が切れることを何度も繰り返したため、Windows10は、再起不能の状態で、システムの再構成を要求してきた。仕方がない。それに従うことにする。1時間近くかかって再構成は終了した。電源が切れることはなくなったが、システムの中身は散々な状態になっていた。

 ほとんどのアプリケーションが削除されてしまっている。このあと何とかWordなどを再インストールして、このブログを書ける状態までになった。それでも数多くのアプリが死んだままだ。とりあえず今の状況を報告して、今回の記事を終わることとする。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2016年7月17日 - 2016年7月23日 | トップページ | 2016年10月16日 - 2016年10月22日 »